《Ki◆◆ me tight》
Introduction
《前前世界》
車椅子の老紳士からの依頼で、ボルテクス界に降り立ったデビルハンターのダンテ。
そこで出逢った人修羅のヤシロという少年は、自らと同じ半人半魔であった。
依頼にキナ臭さを感じていたダンテは、少年に「自分を雇わないか」と交渉を持ちかける。
紆余曲折を経て、ヤシロが世界を創世するに至ったものの、どこか引っ掛かるダンテ。
半強制的に再びトウキョウを訪れてみれば、そこには悪魔にされる直前のヤシロ少年が居た。
ダンテと再び邂逅したヤシロはボルテクスでの記憶を取り戻し「東京受胎=人修羅化」阻止の為、ダンテと共に新宿衛生病院へと向かうが阻止出来ず。
目覚めたダンテの前に眠るヤシロは、再び人修羅となっていた。
〜SS【地獄篇】
《前世界》
眠るままのヤシロを、絶望せずに済む様にと、ひと思いに殺してやろうとするダンテだが、首の皮一枚残してリベリオンが止まってしまう。どうにかしてやりたいという感情が強く揺さぶり、それは過去に生きる路を違えた双子の兄に向けていた感情にも近かった。
結局、前周の記憶を頼りに先回りして敵を潰していくヤシロとダンテ。
何らかの力により“完全なる悪魔へと転進を遂げなければ、人修羅として転生が繰り返される”というひとつの答えが薄っすらと出ていたが、悪魔にはなりたくないと云うヤシロ。
そして、いとも容易く創世の瞬間を迎えるが、東京受胎前へと転生を繰り返す事を恐れたヤシロは『己を殺す者を喚び寄せる』世界を創世してしまう。
ダンテに次の自分を殺すように差し向け、創世の光に消えたのであった。
〜SS【天国篇】(マニアクス)
《今世界》
以前の記憶など無いヤシロは、前周にてダンテと出逢った交差点で、デビルサマナーの葛葉ライドウと出逢っていた。
ダンテは“己と旅した雇い主であるヤシロ”に託された想いを成就すべく、今回の人修羅ヤシロを殺そうと付け狙う。
しかし、結局目の前にすると助けてしまうのであった。同じ顔で、同じ様に縋って来る彼を殺す剣がぶれてしまう。
だが、完全に新しい存在である人修羅の脳内には、ダンテの記憶は甦らない。それをどこか寂しく思うダンテ。
そんなダンテを「甘い」と哂うライドウだが、どうやら彼はヤシロと契約を交わし「堕天使ルシファーを退ける」様子。
ヤシロを酷く嬲るライドウに憤りを感じつつも、己の成し得なかったヤシロの希望を叶える事に繋がるのなら、と、ダンテはヤシロを殺す事を止め、葛葉ライドウに従属したヤシロを見送ったのであった。
〜【長編第一章】(マニクロ)
※此処からの展開となっていきます。
ダンテは自身の世界に戻り、それまで通りに《Devil May Cry》を構え、デビルハンターとして悪魔を狩る日々を送っていた。
そこに、謎の贈り物が届く…
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