人修羅

功刀 矢代(クヌギ ヤシロ)


無理矢理『悪魔』にされ
裸足で茨の上を歩まされる少年

目立つ事を良しとしない
真面目で控えめな高校生だったのに…
目覚めたら悪魔になっていた
デジャヴだらけのボルテクスで
新たな苦難の旅に出る


浮かび上がる斑紋は鎖
禍魂が無ければ朽ちる躯
足元はあの日にままに


皮膚を裂いても刻まれている斑紋
マガタマを呑まなければいけない身体に嫌悪する
ボロボロになってもスニーカーは脱ぎたくない
服を着用していなければ悪魔のようで…


金の眼が語る
焦燥と殺意

表情豊かとは云えぬ彼が
その眼に宿す光は正直である
嘆きと恐怖と殺意に満ちた金の瞳
これに魅了される者も多い


悪魔は嫌い
嫌いなのに使役する自身に尚嫌悪
生殺与奪に身の毛がよだつ


人と悪魔は違う…
悪魔の自身が悪魔を使い悪魔を殺す
合体材料にする
その悪魔的行為に手を染める自身が嫌


葛葉ライドウから逃げる恐怖
もう触れるなと心が悲鳴をあげる

心の無い人間
あれが人間だなんて信じたくない
流れるマガツヒを見て再認識する
何人たりとも嬲ってくれるなと
潔癖な魂が啼く


ライドウとダンテ
どちらが魂を救済してくれるのか?

死による救済を与えようとするダンテ
使役による安定と破壊を与えようとするライドウ
無限地獄ではどちらがメシアとなり得るのか


【戦闘能力】

マガタマ選び・仲魔の人選共に下手。
相手をアナライズ出来るのだが、最近は対応し切れない。
本当は拳より足技が得意。
ファイアブレス愛用(『長編7話』他数話参照)
ダンテと旅した回はなんとイービルアイ愛用(『SS煉獄篇』参照)
何といっても強みは、負けん気と食いしばり。
瀕死の状態からの執念による這い上がりが凄まじい。
それは生きたいという思いより“やり返したい”という復讐心が強い。
その境地に入ると、恐れを知らぬ戦闘マシーンになる。
腕力は悪魔らしく、金属も容易に破壊可能。
身体の再生能力が高い為、無茶な戦い方をする。


【弱点】

不安から、イヨマンテばかり(『SS吊るされた男』『長編17話』参照)
仲魔の前ではマガタマを替えない(『長編7話』参照)
ここぞという時、人間部分による躊躇が発生
おまけにそれがまだ有る自身に安心する節がある。
仲魔を基本的には勧誘・合体させる事は少ない。
悪魔が好きになれない所為で、戦闘は不利な状況が多い。
性的な事に対してかなり潔癖、手玉にとられ易い(『長編5話』参照)
ライドウを本能的に避けるレベルまで嫌悪している。


【癖】

嬲られている際に睨む(『長編14・16話』参照)
女性悪魔相手に眼を合わさない。
カッとなると手が出る、特に性的な方面(『長編5話』参照)
死にたがる癖に死ぬ勇気が無い為、矛盾が激しい(『SS天国篇』参照)
泉だけは肌を曝して裸でいられる(『SS禊祓詞』参照)

【名言】 ↓管理人の独断と偏見↓

「また一歩悪魔に近付いた!それだけだっ!!!!」
(『長編4話』より、認めたくない自身の変貌に苛立ちを抑えれない)

「その金額はとてもじゃないけど無理です、何か…交換条件とか…提示出来ませんか?」
(『長編5話』より、こんな交渉の仕方だからロキが調子に乗るのである)

「俺を…見世物にするな」
(『長編6話』より、潔癖・自尊心)

<助けて!殺してくれよ!ダンテェ!!!!>
(『長編18話』より、しかしダンテに逢ったら口にはしないと思われる)

「俺の前から消えてください」
(『SS人修羅レポート』より、〆のこの台詞が全てを物語る)

「本当に趣味が悪いな、ライドウ」
(『SS逢魔時』他より、ゴウトと感覚は近いのかもしれない)

「まさか…そこまで想われているなんて、思っていなかった…」
(『SS天国篇』より、自身へ向けられる気持ちにかなり疎い)

「なんだ、弱いんだなあんた」
(『SS羅刹日』より、ライドウに対する愚弄なら進んで吐く)

「鳥が羽を休めるのだって地上なのに」
(『SS啼き始め』より、何気に真理を突く事が多い人修羅)

「落ちない…!ヴィクトルさん!シンナーとか無いですか!?」
(『SS秘め始め』より、インクの除去、そういう知恵は有る…流石主夫)

「す、する訳無いだろ…あんな下品な方法…ッ…は、あっははは!」
(『SS無声映画』より、そういった行為を見下している節が有る)

「ただし、雷堂さんの為に、だ!ライドウ…決してあんたの為なんかじゃ無い!肝に銘じて良く見とけっ!!」
(『SSその名を紡げ』より、ライドウのプラスに働くのがとにかく嫌)

「もう、一緒に、遊びません」
(『SS烏の印〜留メ拍子〜』より、精一杯の報復がこれか…)

「あんたの仲魔が此処に今居るだろ!?」
(『長編20話』より、悪魔嫌いでもぞんざいには扱えない)

「舌を入れられて…俺は、それが正直…恐くて、気持ち悪くって」
(『長編21話』より、性的興奮に直結しないのが此処の人修羅)

「…ゴミは…ゴミ箱に棄てろっ!」
(『長編22話』より、そう云って人に投げる彼)

「なら殺す前にさ、色々教えてくれよ、前々回からの俺の事」
(『長編23話』より、前回の自身に嫉妬という複雑な…)

「下種っ!!」
(『長編24話』より、強姦されかける恐ろしいエピソードでした)



最終更新日2010/3/18