カインとアベル



“ おまえは、捨てられていたのだ ”


まず僕が、物心ついた頃に焼き付いた言葉がそれだった。
痛ましくも無かった。
そもそも、親というモノが解らなかったのだから。
だが、少しばかり気になった事が有った。
タム・リンに問い質す。

「ねえ、僕の名前って誰が付けたの?」

銀髪を風に梳かして、その悪魔はおっとり微笑む。

『この里の者で無い事は確かですねぇ』

「じゃあ誰?」

『…恐らく、捨て置かれていたのでは?名と共に…』

そんな彼も、僕が殺した…



僕の、名前。
親からの、唯一の贈り物。

“紺野 夜”

捨て置かれた…彼岸花の中…ただ…紅い海に呑まれて…泣いていた…





『ああ、煙い煙い…!誰が此処で噴かして良いと許可したのだッ!?貴様!!』
窓辺で紫煙を燻らせる僕に、咎める声が掛かる。
燭台を持つしゃれこうべがカクカクと叫ぶ。
『この部屋はヤシロ様の使用する処なので、そもそも!』
「ノックも無しに入るとは、貴方らしくも無い」
ふぅ、と煙と共に吐き出し哂えば
伯爵は小さな卓に燭台を置いて、漂う煙を扇いだ。
『貴様だろうと思い』
「成程」
『しかし…そんな草程度で痛覚を鈍らせれるとは、人間の身体の安い事』
カタカタと笑う伯爵。
この煙草の成分は、煙で認識できたのだろう。
本来伯爵はそれが専門分野だ。
「流石にくっついたとは云え、疼きますからね」
左手をスルリと外套から出せば、伯爵が寝台の敷物を正しつつ返答する。
『もう結合したなら、出て行けば良いモノを…』
「ふ、そのつもりですよ…御安心を伯爵」
僕にも時間が大量に残されている訳では無いので。
そう思い、トランクに指を伸ばす。
吸いきった滓は、暖炉の暗がりに放り込んだ。
それをけげんな表情で眺めたビフロンス伯爵。
『ったく…ブエルがしつこく聞いてきましたよ、貴様の持ち物について』
「何か?また臭いと?確かに此処までに血は浴びましたがね」
さらりと云ってのけるが、三戦はしたかな、と思い出す。
片腕を封じられていても、仲魔の召喚によるMAG減退は避けたい。
剣技で事足りるなら、そうするまで。
邪魔だてするなら、斬り伏せるまで。
『そのマントの内から発されている…』
「…外套ですか」
ひとつ、思い当たり、探る。
ひんやりとした感触、静かに動く秒針。
引きずり出したそれは、冷たく光を反射して外気に曝された。
伯爵が一瞬手を止め、云う。
『何故貴様が此処で作られた物を所持しているんですかね…』
「此処で?これが?」
『此処の窯で焼かれた魔具の臭いがしますよ、結構ね…まさか盗んだのでは…!』
云いながらハッとして、改めて僕を見る伯爵。
おいおい、と哂いつつ僕は外套の衣嚢に戻す、銀の懐中時計。
「廻り廻って、僕の下に来厄介払いされてきた時計ですよ…」
『…ま、窯の錬成師くらいにしか、何を作ったかなぞ把握出来てはいまいが…』
その言葉に少し…興味をそそられる。
別に、これの先にいる人間に興味があるのでは、無い。
「記録は無いのですか?伯爵」







『良いですか!?絶対他言無用で!絶対!!』
「はいはい、了解致しました、伯爵」
書庫の入り口にて待つ伯爵を背に、薄暗い部屋に踏み入れる。
埃臭い、古い書物独特の臭い。
しかし、面白そうな物ばかりで、自身に猶予が無ければ恐らく留まるだろう。
伯爵に「左手で頭を撫でてやる」と一言述べた。
そうして、すんなりと書庫への道が開けた。
(何処まで信者なのだか…)
呆れ半分、それが即座に思いつく僕にも哂いがこみ上げる。
人修羅の、この手に触れる事は、彼等にしてみれば威光なのだ。
(の割りにブエルは普通に扱っていたな)
身体から離れたパーツとしてしか見ていないのか。
それとも人修羅に心酔していない“マトモ”な部類なのか。
伯爵から拝借した燭台を壁のレリーフに引っ掻け、管に指を伸ばす。
トランクから抜き出した、普段持ち歩かぬ仲魔だ。
クルリと指先に回し、先端が光った。
零れ落ちた光が床に溜まって、形が浮かび上がる。
『どんな本をお探し?クズノハ』
ヒヒの面が発光と燭台の灯に照らされて見えた。
書を手に、こちらを覗き込む悪魔。
『無名神を降臨させる書?女を口説く書?料理本?それとも殺しの業が載るソレ?』
「トート、この書庫で製造記録の様な題目の書を探せ」
『ふぅん、そっかそっか、では候補がいくつか在ったら絞り込むかナ?』
「“この城の窯で錬成された物の記録”が欲しい」
『にゃるホド、まかせていいよ』
にぃ、と頬を引き上げ、笑うとそのまま本棚の上端から斜めに滑空する。
書物を探す際はトートを使うに限る。
早い上、人語以外の未知の言葉のいくつかも解している。
異郷や異境の書庫漁りが趣味の僕には、お誂え向きの悪魔だ。
少し待つと、奥の方からトートの呼び声がした。
その奥へと向かうと、靴が埃を巻き上げた。
外套で捌くと、その埃が光る中、トートが数冊の本を引き出していた。
『この三冊が該当品だネ』
「そうか、御苦労」
『中も読みが必要?』
トートに云われ、確認の為に一冊を手に取りめくる。
と、妙なその中身に眼を疑う。
人語、おまけに日本の國の文字。
製造物の細かい成分や錬成方法らしい箇所は、良く解らぬものだったが
一部は…普通に読める物だ。
「あとは読める、必要に応じてまた呼ばせてもらう」
『あっ、そうカイ、ではまたね〜』
管へと戻る際には、手元の本に目を既に落としているその悪魔。
僕は続いてパラパラと頁をめくり続ける。
羊筆紙と洋墨っぽい臭いが染み付いている。
指先から水分が奪われていきそうだ。
「…」

独白の様な覚え書きの様な…
そんなものが先刻から目に付く。
科学者にはよく居る、独り善がりに綴る種の人間が。


好奇心には負ける

人の道から外れる僕を赦せ
此処での暮らしも慣れるだろう
君の身体が弱るのから眼を逸らしていた
弱い僕
好奇心に勝てぬ阿呆
創り上げるなら良い環境と雇い主が必要だから


人間が此処にお抱えになったのだろうか。
悪魔と共に過ごせるなど、この男もロクな神経をしていない。


マガタマは禍つ魂…
やはり人間には重かった
適性しない者は死ぬ
逆に喰われる

僕、あれはもう作りたくない

マガタマ…まさか、あれだろうか

嗚呼、貴女が消えるなど赦されない
だから呑ますしか無かったのだ
一か八か

報いか
貴女に怖くて云えぬ
きっと貴女は蝕まれている
宿す子が外に出でるかすら怪しい

身ごもった妻にでも呑ませたのか… 馬鹿な奴…

胎の子はふたり
すぐに解った
生態が異様
人の世には難しいのでは
陰陽の塊
半妖と化した貴女の胎の中で
一体何が狂っていたのか

やはり僕の所為か

双生児…?

やはり不適正
マガタマに喰われた貴方
もう居ない
不在不在不在不在不在
空虚だ



本を持つ手が震える 左手の拒絶反応では無い



愛しき貴女へ…

貴女との約束を果しました
双子にはお祝いの時計をつくりました
きっと似合うと思います
貴女と決めた名前と
時計を持たせたら
仕事仲魔と共に人の世に戻ります
夜は………の世界に
明はそれの平行の彼方に
願い置き去る予定です
無いもの強請りをするのが生き物
同じ世に置くべきでないと勝手な判断です
無責任ですが、言い訳しません
僕だけではきっと無理だ

勝手に城を出るから
きっと追っ手も来ましょう
悪魔は裏切りを赦さぬから

良き家柄の貴女をこの様な顛末
業を背負いすぎた僕を赦しておくれ
付き合うてもらったから
今度は僕が付き合いませう

試作のマガタマを呑みませう
もうそれで怖くない
貴女の処へ逝ける妙薬にも思える



陽は帳に覆われ夜と化す
宵は昇る陽に明ける
ふたり逢う事は無くとも
ひとつ
陰陽の如く

では さらば
暴かれる事もないだろうが
意識 ある内に と 思った
ふたり似 合 った 良 名


文字は、途絶えた。

「ふ、くふふふふっ…」

哂っているのか、僕は。

「あはっ、あはは…っ!!」
閉じた本を、壁に投げつける。
打ち付けられた乾いた音の後、床に落ちて舞い上げる白い塵。
「ははははははっ」
兄?
弟?
どちらがどちらだ?
「…兄さん?」
あちらが兄、な気がする。
以前、人修羅と雷堂が逢引していた喫茶店。
女中に笑顔で云った言の葉。

“ええ、其方は僕の兄です”

今思えば、違和感無く、するりと出た虚だった。
…それは
虚では、無かったと…いうのか…

身内なら、何だというのだ。
血を分けた兄弟なら、何だというのだ。

「ふ、ふふ…フフフ…雷堂…」

独りなのに、言挙げる、憎しみの祝詞。

「良かったよ…お前と兄弟で……っ!げふっ!が…ッ」

哂いすぎた所為か、少し咳き込み吐血が指の隙間を掻い潜り伝う。

「…っ……クク…これで、心置き無く…」

指先の血を、唇に塗り込め、歪めた。

「殺せる」

平行世界の自身で無いと知った今。
お前をようやく殺せる事が確定した。
もう咎める理由は…無い。

奪い合うのが真実だ。
そんなの、創世記の頃からある話。
ああ、殺す側が僕なら、弟のアベルはお前だろうか?
そんな事は…まあどうでも良い。
何となく、僕が兄というのは可笑しいから、勝手に決めた事だ。
(無いもの強請り、ね)
成程、とは思ったが…見ぬ父よ、それは違う。
僕は、別にあいつの何かを羨望してなど無い。
欲しい物など、奴に見られ無い。
あんな…いいなりのままの犬。
僕から人修羅を奪った奴……そいつから、ただ、取り返すだけだ。
呼吸を落ち着けて、先刻の本を拾い上げた。









『ではいっておいで、ライドウ』
微笑んで見送ってくるルシファー。
その眼は別に祝っていない。
「これで穴に入った瞬間霧散したら、貴方は大嘘吐きという事になりますね」
軽く哂ってそう吐いた僕に、向こうの伯爵が肝を冷やしている。
『左手から侵入すればどうだ?』
「お優しい助言、痛み入ります閣下」
僕達の会話なんざ、昔から根本は変わらぬのだ。
似た者同士なので、仕方が無い。
それなので、応酬はぴたりと、突如止む。
僕は渦巻く穴に、云われた通り…左手から突っ込んでいった。









(蝕甚か?)
出た先の空は、暗かった。
先刻の魔界とそう変わらぬ空気に、出先を違えたのかと一瞬警戒した程に。
繋がる先は、晴海の教会。
此方側の教会は、硝子も椅子も整然としている。
僕が自身の世界で、打ち付けられ破壊した薔薇窓も
此方では暗い陰を落とし、赤く天から見下ろしていた。
往く道に、人は居ない…
まるで、集団で神隠しに遭った街の様だ。
(ヤタガラスが掃けたか…)
平行世界の烏は、連携は取れているのか…
それならいっそ楽である。
一般人の面前で召喚するのは、好きで無い。
蝕甚の暗闇に乗じて、悪魔を使役し易い…
とりあえずは、築土町に往くか…
雷堂の所在を知るにあたり、まず近場の探偵社を確認すべきだろう。
少しずつ違うこの世界を、歩く。
そう深く無い雪が、外套に薄く白を乗せる。
だが、左手だけ、冷たくなり切らない。
気のせいか?だが、そう感じる。
(これが人修羅の魔力か…)
離れて久しい手でこれだ…雷堂の右眼など、相当だろう。
眼、なのだ…まさしく、魔眼と成り得る。
抉るべきか?
なら…この左手で抉ってやろう…
密やかに笑みが零れる。

「明!」

無人の街路の筈。
前方からの女性の声に、視線を上げる。
和服の婦人が、僕を見つめて佇んでいる。
見知らぬ人間。
「明…っ!大丈夫…!?無事だったのね…!」
雪にもつれながら、裾を少し上げ駆けて来る。
その呼び名…雷堂の名である。
まさか、勘違いしているのか?有り得る話だが…
「ほらっ、母様にお顔をよくお見せなさいな…!」
初対面で有り得ない程の近距離、その少しやつれた手が僕の頬に伸びた。
「あの人ったら…傷も無ければ眼もそのままじゃないの…何を見てたのかしら…端正な顔に育って、本当にまあ…」
安堵の表情になった女性、その指が頬をすぅ、と撫ぜた。
「…お待ち頂けますか、ご婦人…」
「ご婦人って…!それなら小母様の方が幾らかマシというものですよ明」
「僕は…違いますよ…」
「不可視の悪魔が出たと聞いて…あの人が出て行ったのよ」
「聞いてますか?僕は」
「任務の為に、明が駆り出されているかもしれないって…それから戻らないの、ねえ明、 見なかった?貴方の父様を」
安堵の表情はまた暗く翳る。
鮮やかな着物、比較的上流の方だろうか。
血は繋がっていない筈…あの本が真実なら。
それだというのに…なんだ、この女性は…
「どうしましょう、ねえ明…あの人まで居なくなったら、明…!貴方を、ヤタガラスに渡すべきでは…無かった」
頬の指が、一旦離れたと思った、その瞬間。
身体が強張る。
息が詰まった。
女性が、外套ごと、僕を抱き締めた。
遊女や女性悪魔のと、全く違う熱。
焦げる熱さは無く、じわじわと迫る…低温の。
「まだずっと、貴方を子だと思っていますからね…明」
瞑った眼から雫を流す女性が、あやす様に僕に向けた言葉。
僕は、竦んでいた。
声が、うまく出ない、なんだ、これは。
脚から力が抜けてしまう、身体が震える。
「ち、がう…僕は…」
ようやく戻ってきた声を、絞り出す。
女性の腕を振り解いて、外套を翻す。
よろめいた女性は小さく悲鳴を上げて、白い地面に手を着いた。

「僕は明では無い!!親など居ない!!」

いざ口から出れば、街路に響き渡る程の声量となった。
女性を避けて向こう側へと駆け出す。
背後から女性の声が聞こえた。
能樂堂を横目に過ぎ、ある程度走った先の暗がりへと身をやつす。
裏路地は更なる闇で、僕は溶け込んだ。
何故、あれしか走っていないというのに、息が上がる…

怖ろしかった…
あの…抱擁が

知らぬ、あんなもの
あれが文献で読む、母親の行動なのか?
身体も意識も弛緩する、あの魔的な行為が?

(あれを、いつも受けていたのか、お前は)

僕が思いだせる抱擁は
いつもいつも汚い豚共のそれ
有象無象のまぐわい
赤い紐に縛られる僕
狐の鳴き方をしろと
天辺から爪先までを撫ぜて云う輩

(あれが抱擁?)

何が正しいのだ?
僕は…知らぬ、解らぬ。
解りたくも…無い!

「お前には…在ったくせに」

ぼそりと呟いた。
此処に居ない雷堂を、呪いつつ。

お前は、それでいて尚、人修羅を欲するのか?
孤独の共有か?
思えば…功刀…あいつも、知っている。
母親の…それ。
でなければ、あんなにも母親を恋わぬ…
だというのに、傷を舐めあっているのか?お前達。

「ふざけるなよ…脆弱な奴等…」

苛々する、酷く、気持ち悪い程に。
先刻抱き締められた腕を、左手で上から拭う。
寒がりでも無いのに、震えている。
外套を重くする銀の月が、冷たく哂って秒針を進めている。
思えば、僕に与えられたのは、悪魔を呼び寄せる忌み具では無いか…
雷堂に与えられたのは…逆だろう、天使でも引寄せるのか。
(何処まで、僕は翳りが似合うのだろうか…)
笑える位、陽の下が似合わない。
人間の世が、似合わない。

これは…無いもの強請りでは無い…
奪われたから奪い返すだけだ…
ただ、それだけだ…

「げふっ」

胸が軋んだ。咳が、止まらない。

「ごふっ…こふっ…こ…っ……こ…っ」

擦れゆく声、喉が潰れる。
押し潰された咳が、記憶を引きずり出す。







“ おまえは、捨てられていたのだ ”
“ そのおまえをこうしてサマナーに育て上げるのだ… ”
“ 見返りを払う事が出来ぬおまえは、大人しく抱かれなさい ”
“ すてられていたのをどう扱おうが我々の勝手だろう ”

(痛いッ…痛い…!)

“ 本当に狐では無かろうか? ”
“ 妖しく色めくおまえが悪い ”

(人間…だ…僕は…)

“ マグネタイトすら美味とは、素質がある ”
“ この里はもうおまえを捨てはしまいさ、ははは”

(捨てられない?本当に?)

“ さあ、鳴いてみろ、狐みたいに ”
“ 上手く真似出来たら、酷くはしないぞ ”

後孔を割る肉
裂ける僕
脂汗に赤が混じる
泣き叫んではいけない
そうしたらこいつ等は嗤う
鳴いてやれ…
面白可笑しく…
化かしてやれ…

(コンッ!コン…コンッ…!)

穿つ度、僕が喘ぐは擦れた狐の声。
掻き毟る床より大きな声で。
磨かれた鏡面の如き床に、うつろう僕の顔。
酷い顔なぞ、見せるものか…見たくも…無い。
哂え、哂え、ずっと哂え。
犯される時も。
日常を演ずる時も。
悪魔を殺す時も。
僕を殺ぎ続ける…どの時も。






激昂したり、無表情を決め込んだのは
思えば人修羅相手が初めてだった気がする。
僕は常に…狐の様に哂ってきた…
それが、生きる術だった。
人で無いと思えば、生きてこれた。
人でも悪魔でも無い人修羅には、その狐面は要らなかった。
アレとは…最初から素顔で戦えた。

「コン…コン…」

血反吐で擦れた声で、黒い空に向かって鳴きかけた。
酷く心が落ち着いた。

僕はカインでは無い、絶対。
嫉妬では無い。
愛など求めていない。

自らの血も流さぬ…お前に何が解る。
本当の血は、まだ流れていないだろう?雷堂…

(お前がカインだと証明してやるよ…)

熱をはらんだ左拳を、うち捨てられた瓦礫に叩き込んだ。
蛍光緑が蛍の様に舞って、爆ぜた瓦礫を彩った。
凄く、気持ちが良かった。
破壊する事が、本当に僕は…

大好きだ…



カインとアベル・了


↓↓↓あとがき↓↓↓
双子という事実が発覚。
平行世界の同一体では無く、血の繋がった双子です。
つまり既に近親相姦…そこはライドウは全く気にして無いと思いますが。
今回「双子だった」という内容のみだったので、色気無い話になりそうで…
もう少し場面が必要と考え、雷堂の養母と回想を入れました。
で、適当にライドウの心情に織り交ぜて、って具合です。
混沌としている感情の、本当の意味を解らぬ夜…
ライドウのヤタガラス、カルトエロ集団ですね本当に。

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