* あとがき *
贖罪と食材をかけてしょくたくのバーサール≠ニお読み下さい。チャイナゴシックを書きたかったのと、淫靡で背徳的な花鳥画をイメェジしたので。白檀の薫りを鍵にしたかった。食人は半分人間の人修羅にどのような感情を呼び起こさせるのか、という個人的な好奇心から。サルクス(ギリシア語の肉)を引用しなかった理由は、バーサールの方が物質的であり、より人間肉の雰囲気が強まると思ったので。(2010年、原文ママ)
【バーサール】
ヘブライ語における「肉」の意。生命を持つ人間の身体であり、人間らしい命ある者を指す。だが罪を犯した肉は、ただの体に過ぎず、罪の支配下にある。[wiki]
【四凶】
しきょう、と読む。渾沌、窮奇、饕餮、梼木兀の四匹。古代中国の舜帝に、中原の四方に流された四柱の悪神。それぞれ偉大な帝王の血を引くものとされるが、生まれつき凶暴で、一説には舜帝の時代に流罪となり、西方から魑魅魍魎が侵入してくるのを防ぐ役割を与えられたという。しかし、もともと凶悪な彼らはすぐに役目を忘れ暴虐の限りを尽くし、このために四凶と呼ばれて恐れられたのだという。[wiki・神魔妖精名辞典様]
【花魄】
かはく。中国における木の精の一種。三人以上の人が首をくくって自殺した木に、自殺した人の恨みによって誕生するという。手に乗るほどの大きさの裸の美女で、体には全く毛が無く(髪の毛など以外)、声はインコの鳴き声に似ていて人間には通じない。木の精なので水がないと生きられず、水を与えないと干からびて死んでしまう。しかし、干からびた花魄の体の上に水をかけてやると再び生き返るといわれている。[神魔妖精名辞典様]
【瑠璃蝶々】
ロベリア。花言葉は「悪意・敵意・貞淑・謙遜」
【木蘭】
モクレン。花言葉は「高潔・崇高な心」