* あとがき *
著名なオー・ヘンリーの作品『最後の一葉』から連想した話です。「最期の人は?」という疑問系にしたかったので。ライドウが見舞う人間に対しての人修羅の嫉妬。
異端とされる性質の者達が、自己の尊厳を勝手気ままに揮うエゴの強い展開。
(2010年原文ママ)
【癲狂院】
てんきょういん。帝都には唯一と言える 官公立の精神病院である巣鴨病院が存在します。 巣鴨病院は以前は東京府癲狂院として、最初は明治12年(1879)に神田にありましたが、明治14年に本郷区に移転、更にその後、明治19年に巣鴨へ移転します。この後、明治32年に癲狂院の名を嫌った榊らによって東京府巣鴨病院に改められます。更にこの後、大正8年(1919)に東京の外れ、荏原郡松澤村北上澤へ移転し東京府立松澤病院となります。
[wiki・F.G.Webpage様]
【百々目鬼】
どどめき。日本の栃木県宇都宮地方に伝わる鬼の一種。身の丈は三メートルはあり、毛は刃の如く尖っており、体中には百の目がついていたという。馬捨て場に現われ死んだ馬を貪り食う。藤原秀郷によって倒されたが、死んでなお体からは火炎と毒気が吹き上がっていたので近づけなかった。通りかかった本願寺の智徳上人の呪文 により火炎と百の目は消え、百目鬼はその場に葬られたという。
[神魔妖精名辞典様]
【百穴】
ひゃくあな。古墳時代(7世紀初頭)に造られた横穴式の群集墓。百々目鬼伝説が残る長岡百穴古墳をイメェジ。[wiki・巨石巡礼様]
【新青年】
1920年代から1930年代に流行したモダニズムの代表的な雑誌の一つでもあり、「都会的雑誌」として都市部のインテリ青年層の間で人気を博した。国内外の探偵小説を紹介し、また江戸川乱歩、横溝正史を初めとする多くの探偵小説作家の活躍の場となって、日本の推理小説の歴史上、大きな役割を果たした。また牧逸馬、夢野久作、久生十蘭といった異端作家を生み出した。[wiki・探偵小説資料館様]
【石目】
いしめ。岩石中に存在する割れやすい特殊の方向をいい,岩石の中の鉱物の配列を示している。
[岩石学辞典様]
【邪魅】
じゃみ。人間を害する妖怪の総称、山林の悪気を起こして人を害する。晋時代の中国の書『神仙伝』には、あらゆる病気の治療に長けた王遙(おうよう)という仙人が、魔物に魅入られた者に対し、地面に牢獄を描いて魔物を呼び出し、正体を現した魔物を牢獄に入れることで病気を治したとあるが、この魔物が邪魅と指摘されている。[wiki]