後記


(頒布本あとがき引用)

物凄い駆け足で執筆しました、ミスが後からわんさか見つかりそうで怖いです。
今回は皮・装丁というテーマに絞ったので、生体の皮膚や着衣、外面と内面、などに関して書いたつもりです。とは云っても、肝心のサカハギの心情は無いですね。ライドウが粗方推察しているので、そこから想像して頂ければ……
強いオチや描写は今回少ないのですが、何処かしらで全てが繋がっているので、そういう部分で愉しんで頂ければ幸いです。
人修羅もライドウもサイトと同一人物設定ですが、この本ではほぼパラレルと考えて下さい。

因みに、この本の装丁は、いつもお世話になっております、Kent様に清書して頂きました。間に合っていれば、表紙の斑紋縁が光ります(蓄光)
裏表紙絵は、構図案&塗りは自分が。線画&塗りレイヤ分けをKent様が担当、といった具合です。



作品別後記


《渋谷交差点-青-》
 サカハギの生前を妄想するのが大好きなので。
 サイトにも長編の中に書いておりますが、そちらはもっと暴力描写が強いので注意。ただし、その作品の方がサカハギの狂気に奔った内情が書かれている為、興味を持たれた方はどうぞ。長編第二章の10「体裁装丁の剥離」です。サイト自体はライ修羅がベースなので注意。

《109》
 109には行った事がありません。
 人修羅と反対に、力を欲するが故に形から模索するライドウ。
 モコイの台詞はあの曲「○んでイスタンブール」から。うらまないのがルール。夜だけのパラダイス。

《好い面の皮》
 サカハギに負けたら、人修羅は皮を剥がされたのかなあと、ヨヨギ公園攻略時に、いつも妄想していた。
 逆剥ぎとは、古事記の中にもあるのですが、獣の皮を尻から剥ぐ罪です。タブーです。
 ピクシー視点にしたのは、馬と錯覚させて台詞を伏せる事で、グロさにフィルターをかける為です。
 今回は書きたいテーマの重点が其処では無いので、軽く流しました。

《108》
 真W未プレイでも、多分読める……と思いたい。この世界ではSHIBUYA109がSHIBUYA108なのです。
 依頼主の片方はライドウで、恐らく本と化した人修羅の皮を、あちこちの世界で捜しているのですね。勿論自分の為です。
 もう片方は、サカハギと思わせて人修羅……という誘導のつもりで書いたのですが、どう見えたのでしょう。人修羅が雑司ヶ谷霊園を指定したのは、サカハギを意識しての事だと思います。
 真Wの世界と繋がりが有るのか? という疑問が浮かぶと思われますが。ダンテやライドウがボルテクスに来れたので、違うラインだったとしても移動は可能ではないか、という前提で書いております。

《渋谷交差点-赤-》
 ここでようやく人修羅という……しかも短い。
 この人修羅は、先生ENDで世界を転生させたものの、人間には戻れておらず暗中模索な半人半魔、といったところです。
 殆ど今回は描かれていないのですが、人格のベースはサイトの方と同じです。
 後生の土鈴って、奴隷とかけているのでしょうか。