* あとがき*
いつも以上にだらだらしている展開。
小旅行なので、これでいいかという(投げやり)旅先の一場面という感じです…
紫陽花の色素変化は、ミステリネタで使い古されていそうですが、季節的に書きたかったのです。
紫陽花・アルカリ温泉・水死体・御幣をテーマに。
会話が多い割には、比較的砕けた空気。
ライドウはあくまでも情を否定し「気に喰わなかったから」と云う。
人修羅は頑なに巻き込まれた主張をし「ライドウは面白がっているだけ」と思い込もうとする。
タイトルの虚色は虚飾とかけて。
あずさいなのに赤が混じっているイメージで。
紫陽花の花言葉「移り気」「高慢」「あなたは美しいが冷淡だ」「無情」「浮気」「自慢家」「変節」
《禰宜(ねぎ)》
宮司を補佐する者の職称。
人修羅は最初聞いた時、絶対「葱(ネギ)」だと思っている。
《御幣(ごへい)》
神道の祭祀で用いられる幣帛の一種、お祓いの時に振る、白い紙のついたアレ。
人修羅は「五平餅」のゴヘイと混同して、途中混乱している。