* あとがき*
モルフォ型という種は薄片(Lamella・ラメラ)が張り出して反射する光が蒼に輝く。
ザルモキシス型は鱗粉表面が不規則な構造の為乱反射、蒼以外を吸収する為、蒼に輝く。
人修羅の光るイメージは後者です、勝手なイメージですが。他を吸うのです。
シャム猫の眼や鳥の羽、魚の鱗もこの構造で蒼に視える。
チンダルブルーという色の名前でなく、仕組み、だそうです…
ザルモキシス型、のザルモキシスという名が何故つけられたのか調査しておりませんが、ダキア神話(古代欧州地方)の死と再生の神、らしいですね…至高神ザルモキシス。
此処では、死の概念は「生きる場所が変化するだけ」というものらしい、です。
蝶は日本でも昔から、魂や死と繋がりが深い様ですし、モチーフとしては綺麗に想像出来ました。表現出来たかどうかは別として。
補足説明すると、ライドウが鳥篭にしていた理由は…「見目の好み・内部の広さ・翅を傷つけない為」です。普通は三角紙とか、薬包紙みたいな紙にそっと包んで運ぶのですが、指にとまらせて鳥篭に放せば容易いので。
血を吸わせていた心境は…恐らく、己の忘却を図る為かと。ただひとつの花になってたゆたう事が、死に近付くのに安息を得れるから?
蝶と人修羅を見間違えたとは、絶対云えないでしょうなライドウ。
ややネクロフィリアな嗜好を持ち合わせている気がしますね…夜は。