* あとがき*
今回のテーマは極道・警察・温泉・脈…です。
本質的には「己の立ち位置」だとか「釣り合っているのか」という不安提唱。
だらだらと長くなるばかりで纏まりがありません。
後半の会話なんかは、フラフラにのぼせてますね、執筆者が…
人修羅はライドウを憎みつつ羨望を抱いている、傍に居るのが惨めになる。ライドウは人修羅を使役しつつ引き寄せる、胸が傷付いても気付かず懐に入れる。
【作中のあれこれを適当に解説】
《J O A K》
東京放送局のコールサイン“JOAK”の“J”は、明治41年、逓信大臣名の公達で、海岸局の局名符号の第一文字として定められたもの。
後半、ライドウは勝手にヤハウェの四文字にして遊んでる。
《鉱石ラジオ》
響きが素敵ですね。
方鉛鉱や黄鉄鉱などの鉱石の整流作用を利用したAMラジオ受信機。
《指切り》
遊女が小指の第一関節から切り、その指を客に与えるというもの。「指切り、拳万…」の約束歌もここからきている。
佐竹の兄貴は“遊女と指切り出来ない程の小物”“指切りに必要な長さも無い程の短小”と、かけてます。
《マヤウェル・パテカトル》
マヤウェル:アステカの、竜舌蘭の女神。酒造と出産、幸運の守護神。パテカトルの夫。
パテカトル:アステカの、肥沃と治癒の神。竜舌蘭酒の王。
ケテル城酒場の主人二人という設定。しかし此処の捏造でパテトカルも女体。男装の麗人。
酒の肴になるのなら、下衆な事も見過ごす二人。
《血汚れ》
大根の絞り汁なんか良いそうですよ。
《背の丈は八七》
この時代の男性は、大抵五尺あったそうで、五尺を省いた数を云っていたそう。
五尺八七寸は、大体178cm。夜はその位。ヒールでもう少し高くなりますが…
《我田引水》
(自分の田に水を引く意) 物事を、自分の利益となるようにひきつけて言ったり、したりすること」
《ナガスネヒコ》
ライドウの仲魔の長髄彦。弟。若造。仕事は適当にがモットー。
擬態しても若い、へらへらしている。人修羅の事も適当に知っているらしい。ライドウのMAGを結晶化した煙草がお気に入り。
《アビヒコ》
同じく仲魔の安日彦。兄。性格老けてる。仕事は人間らしく(適度に汚く)がモットー。
擬態するとポマード臭い中年になる。人間の刑事を観察した結果らしい。ライドウに定期的に報告を入れる、糞真面目。
《土地権》
温泉権とは別物だそうですね。
《ウヴァル》
ソロモンの悪魔。序列四拾七番の公爵。黒いラクダの姿をしている。術者の命で人の姿を取り、余り完璧でないエジプト語を喋る。砂漠・水脈・愛について力を行使する。
《アーンミーヤ》
エジプトの口語、劇中の会話は下記の通り。
『ミサー ルヘイル』
こんばんは“良い夜”という意。
「ミサー ンヌール」
(上記に対する返事)こんばんは“光の夜”という意。
『イッディーニ マイヤ』
水が欲しい
「ワッラーヒ?」
本当に?
『イエムキン モムキン』
多分出来る
「シュクラヌ」
有難う
《御影石》
花崗岩。石材としては御影石と呼ぶ。石榴石を副成分鉱物として含む事もある。
《アトラス紋様》
ウズベキスタンの織物。七色の絹糸を使った日本の矢絣を大きくしたような紋様。派手である。
《水切り》
石を水面に投げ、跳ねさせる遊び。爆雷の一種「反跳爆弾」に、この原理が利用されている。
《開湯伝説》
温泉が発見された由来に関する言い伝え・伝説。あくまで言い伝えであり、史実とは異なる。開湯伝説が創られる理由として、口頭説明に信憑性をもたらすためだとしている。各地に大国主命と少彦名命の開湯伝説がある。
《月の沙漠》
藤まさをが、講談社発行の雑誌『少女倶楽部』(大正12年)3月号に発表した、詩と挿画からなる作品。これに曲を付けたことで、童謡としての「月の沙漠」が生まれた。海岸の風景がモチーフになっており、海岸の砂はみずみずしいことから、「砂漠」ではなく「沙漠」としている。