汚点(中編)

 
「ほら、君の負けさ、フフ…」
ライドウの駒が全てインナーに入り、彼の勝利が確定した。
「どう?バックギャモンで上がった訳だが」
ニタリと哂い、爪先でカツカツとテーブルを叩いた。
その要求する仕草に、ぼくは溜息と一緒に宝石を差し出す。
欲深い人間の眼の色は、宝石にも似ている。
「バックギャモンでダイアモンドだっけね?」
「そう、ギャモンでルビー、通常勝ちでオニキス」
「夜って結構がめついのだね」
「小遣い稼ぎは出来る限りするべきなのさ」
盤上に煌く宝石を転がせば、指先にそれを弄ぶライドウ。
まるでカラス。
「でも、どうしたらそんな勝てるの?タネでも?」
「タネ?おいおいルイ…僕は賭け事に八百長は持ち込まぬ」
「ならどうしてぼくは一度も勝てない?」
「さあ?」
氷で割ったラム酒を仰いで、新世界のランプの下、哂うライドウ。
二人で会う時には、カウンターを避けテーブル席にしていた。
周囲の面子もサマナーばかりなので、話題には気を遣わずに済む。
サマナーでも無い僕が専門用語を発していても、常連なので違和感は無かった。
「ダイスを転がす…一見運が重要に感じるけれど?」
問うてみれば、ライドウは少しの間を置いてから呟いた。
「運も有るがね、確率と読みだよ」
「へえ…君専属の宝石商になってしまっているぼくに御教示頂きたいね、夜」
おどければ、ダイアを懐にしまったライドウが、バックギャモンの盤を指す。
「直接相手の駒を攻撃出来るか、出来ないか…まずここから考える」
ライドウの指が範囲を撫ぞる。
「ダイス二振り、通り三十六、その内直接攻撃が可能な目は十七…」
「うん」
「率五割」
「だねぇ」
「それを念頭に置いて自駒を此処に配置する」
ライドウの指がするするとモノクロの上を撫ぞり、滑走する。
「君、そうしていたかい?」
そんな安全な戦い方を、ライドウはしていなかった気がする。
疑問を口にすれば、チラ、とぼくを見て口の端を吊り上げた。
「僕は完勝したいから、自駒を全ての箇所に二つ配置する」
「こちらは身動きがとれないね」
「そう、完封」
「二体同時召喚?」
「クッ、そうそう、そんな感覚さ…」
あはは、と哂って呑み干したライドウは、盤を畳んだ。
「しかし、そればかり意識して態勢を崩しては元も子もない…」
続けるライドウは、ぼくの呑みかけのソーダを見つめた。
す、と彼にグラスごと突き出せば、ニィ、として指を伸ばしてきた。
「有り難う………なので、見極めて競り合いに持ち込むのも良いしね…」
「戦いの兵法にも似ている、かな?」
「そうだね“MAGが枯渇寸前だがもう一押し”という状況で確率に縋る奴は居ない」
「夜は良い将軍になる…」
「はん…既にカラスの犬だ、軍属せぬよ?」
クク、と喉を鳴らして、空になったグラスをぼくの方に押し返す。
バッカスの加護でも有るのか、幾ら呑もうがライドウは平然としている。
「ねえ、あの黒猫君は?」
「童子?最近お小言が多くて辟易していたところさ」
それはそうだろうね。
得体の知れぬ輩と付き合う十四代目を、見過ごす訳にはいかない。
アバドン事件の際に、ぼくの神出鬼没ぶりをあの猫も見ている。
「しかし、最近何処かで気に中てられた様でね…座布団に臥せっている」
「おや、気の毒に…」
実はちょっとね、ぼくからの贈り物さ。
なに、死にやしない…少し気分が悪くなる程度だ。
別の“お目付け役”という監視がライドウに付くのは、都合が悪い。
「ルイは猫好きなのか?」
「別に」
「ククッ、僕も」
一瞬の間の後、二人でランプから外れた暗がりに哂った。
そう、知った事無いのだ、阻む者など、ね。
ライドウの眼が、愉しげに歪む。
…あれから責務を縫っては、ぼくと興じる様になった彼。
アバドン事件の頃よりも、ますます力をつけたデビルサマナー。
(そろそろかな…)
確かに、こんな遊びも悪くは無いが…ぼくはもっと愉しい予感に惹かれる。
眼の前の、烏の黒羽に塗れた青年を…手折る夢想に一瞬意識を沈ませていた。
「ルイ、どうした」
引き戻される。
「いいや、何でもないよ。次はどの晩にしようか?」
「次の満月の宵には来れそうだ」
「依頼は受けていないの?」
「夕暮れ時にヴリトラを魔封する依頼なら入っている」
「成る程、夜は効率的だねぇ…」
「それから来る」
「今度は素敵な魔方陣が記録してある古書を見せてあげようか?」
そう云えば、その薄闇色の眼が微かに輝く。
ライドウは、己を高める知識に貪欲だった。
同時に闇に墜ちている事、気付いていない訳も無いだろうにね。
悪魔召喚皇という頂点は、彼の生き甲斐になっている。
其処に佇む事が出来るのなら、人である身など、きっとどうでも良いのだろう。
「その本、是非頼むよルイ」
席を立つライドウ、ガチャ、と外套下の鞘が椅子を打ち鳴らす。
「それと……少し、付き合ってくれないか?」
「何処に?」
「化粧室」
ご丁寧な云い方で、人間が排泄行為する部屋に誘われる。
それの意味する事を、薄々理解しているぼくは流石堕天使といったところか。
この時代にしては洒落た造りの新世界だが、化粧室までとは思わなかった。
モノクロの市松柄タイル、細いパイプが伝う壁と陶器。
ぼくには無関係なので、立ち入った事すら無かった空間。
「此処一帯、一部水洗なのだよ…お陰で意識は集中出来るかな」
鏡に映るライドウの横顔、そう語りつつ通過していく。
ぼくの意思なぞ半分お構いなしで、ライドウはジャケットを引っ張る。
「余計な臭いは無いからね」
ぼくを一室に押し込め、後ろ手に扉を閉める彼。
ニタァ、と整った相貌が悪意に染まる。
「互いのMAGの匂いだけで充たされる…」
がちゃり、と施錠音。
呆れてしまうね、どうしてこうも性急なのか、君は。
「夜は場所を選ばないんだね…全く」
「可能か不可能かで判断している…そうしろと里では教わった」
「ふふふ、烏にムード創りなんて、小さな脳味噌では厳しかったかな?」
揶揄すると、ぐ、と襟首を捕まれた。
「黙れ…僕は違う」
憤怒の滲む声で、僕をジロリと睨み上げる。
でも、舌舐めずりしている赤い唇は吊り上がった。
「“今夜結婚しませうか?”」
「結婚?」
「…フン、流石に日本國の俗語までは知らぬか」
綺麗に反射するタイルの上、靴のヒールを鳴らしてライドウが離れる。
あのベルフェゴールが座る物の、上品な西洋の着座型。
真白な陶器と真鍮色のパイプが光るソレ。
ソレの蓋を下ろし、その上に脚組みしてふんぞり返りつ座ったライドウ。
「セックスだよ」
先刻の俗語の意味を直球で寄越し、襟を開く君。
薄暗いアイアンのランプ影が、白い首筋に揺れた。
「ほらほら、ルイ、僕の中にMAGを注いでおくれよ」
くい、と服の裾を引かれてぼくは密着する形になる。
本来一人用と思われるソレに二人で跨る形。
「まるで男娼だね…夜」
「知らなかったか?僕の里での扱いなぞ、尻に敷いているコレと同格さ」
排泄器。
「へえ、こんなに美人なのに?」
薄い頤を指先にスルリとくすぐれば、鼻から息が抜けたのが判る。
「ぁ…は……馬鹿だなルイ、汚れた便器を誰が好きで使うと思う?」
「成る程」
「だから磨くのだろう?綺麗にしてさぁ…」
シャツの釦を、僕が上から順に外してあげる。
すると君はもどかしげに下から外していく。
ぶつかった地点で、互いの指が絡まりあった。
「ねえ夜、君は本当に人間?」
「さ…あ?狐とは未だに噂される、っ…」
「今日も肌、白いね、血が通っている?」
「一応赤いが?…フ…フフッ…」
腕を完全に取られない形で、絡ませるライドウ。
こんなにも股を開いているのに、警戒は解かない。異常だ。
「どうして新世界で君は犯して欲しいのだい?」
「路地裏が良かったか?」
「ぼくは夜の愉しい場所で構わないよ?」
「外は寒い、此処ならすぐに後処理も出来る」
「成る程、夜は効率的だねぇ…」
「ククッ……馬鹿」
デジャ・ヴを感じさせる台詞を吐いてやり、潜らせた指先で背骨を撫ぜる。
表皮の歪な凹凸に、ややライドウが眉を顰める。
鞭打ちの痕だろう、この肉の盛り上がり。蚯蚓が奔る背中。
「執拗に、其処撫ぞるな…ルイ、ッ」
「未だ完治していないの?ディアしてもらえば?」
「良いのだよ…そのままで」
はぁ、と息を吐いてライドウは舌をぼくの唇に這わせて舐り乞う。
離れても、酒の薫りが唇に残る。
「明日…里帰りするのだよねぇ…僕さぁ」
うっそりと哂うライドウが、視線を繋げたまま横を向く。
白い、それこそ彼の下の陶器よりも上品な白磁の項。
噛み付きたくなるような、首筋。
「此処に綺麗に咲かせておくれよ、ルイ」
淫靡に哂う、憎悪の眼。
「明日、大輪の華を奴等に見せ付けてやりたいのさ…!!」
つまりぼくは、嫌がらせの片棒を担ぐ訳か。
「でも夜、それでは君が怒りを買うのではないかな?相手はお偉方だろう?」
「云った筈だ、それの怒りは、僕の歓びに繋がる」
ああ、この子は狂っているのだな、やはり。
ただ、共感は出来る。
「だからさぁ、ルイ…この十四代目に傷をつけてよ、穢してくれ給えよ!」
「可笑しいね、そんなに葛葉ライドウの名を穢したい?」
「ヤタガラスの汚点にしてやるさ…!」
「君自身が自ら汚れてまで?」
「最後に頂点に立つのが僕ならば問題無いからだ」
それを聞いて、思わず笑いが零れた。
ああ、本当に君は…
高飛車で、大胆不敵、神をも恐れぬ…
愚か者だよ。
「は、ああ…」
吸い上げれば、鬱血して開花する。
あんなにも普段、高慢な君の声が弱々しく霧散する。
「もっと、吸え」
唇を離そうとすれば、ハンチング帽ごと抱えられた。
「それでは明日に消えてしまう」
「強情だねぇ…夜」
「煩い、もっと、多く、赤くしろ」
「アリスも赤色が好きでね、白い薔薇を血染めにしていたよ」
「そ、れ、あの…アリスか?それとも書籍?『Alice in Wonderland』?」
「夜、血染めと云ったろう?」
「あ、ぁ、彼女、か」
「…」
「……っ……は」
密着する下が、熱を持つ。
しかしぼくの身体は、反応させる事は出来ても冷たい。
布越しに彼の熱だけがぐいぐいと欲を主張していた。
其処を指先でやんわりと揉んであげると、上から指で止めが入った。
「今宵、は、僕は良い…」
「おや」
「動いたら煩くて敵わぬからね」
確かに、この狭い密室。
君の得意な腰使いすら揮えないだろうな。
「だから、君から吸おうかと思ってね、ルイ」
ぼくを立たせて、ライドウは着席したまま、少しかがむ形。
寛がせた隙間から、ぼくのを引っ張り出して、赤い唇の坩堝に誘う。
「へえ、ぼくのを呑みたかった?、まだ酔い足りないの」
問えば、大口を開けてずるると吸い上げる情けない顔がぼくを見上げる。
「ん、ぶ、じゅる」
「あははは、いやいや、無理に返事せずとも良いよ、夜」
しっかりと根元から先端まで、舐り上げるライドウ。
お望み通り、その放出器官からMAGを迸らせてやろうと腰を入れた。
喉奥の狭い箇所に雁首を引っ掛けて、逆撫ぜる様に抜き差しする。
「ム、グ、ウゥウッ!!」
ガッ、とぼくの腰骨を掴み、ライドウが眉を顰めた。
構わずに、ずぶずぶと呑ませれば、眼を見開いて彼は引き剥がしにかかった。
流石に苦しいのか、微かに眼が潤んでいる。
ゴリュ、という感触と共に、魔力の流出を感じた。
刺激で促され、ライドウの唇から抜け出たぼくの男性器は放出した。
ヒトの男性が生成する、粘着質なアレに見立てたMAG。
半開きの眼のライドウは、薄く開いた唇から舌を突き出し
その魔力の粘液を零さずに受け止めていた。
顔にも多少掛かっていて、唾液の照りと一緒になる。
「どう?美味しい?」
上から微笑んで問うと、ぬらりと顔を濡らしたライドウが暗く哂う。
「は…あ…っ………美味し、い…」
「先刻のラムよりも?」
「ル、イ……っふ、ふふっ、あぁ…酔いそう、っ、んむ、ぅ」
浅ましい、そのしゃぶりつく姿。
堕落しきった君の身体は、最近ぼくのMAGで毒されている。
普通の人間には強過ぎるこのMAG、よく酒の様に仰げるものだと感心するね。
「ねえ、もう一度、イっておくれよ」
あられもない台詞で、じゅっじゅっ、と口淫を続ける。
「夜、声」
「ん、ふ、ぐぅうっ」
「はしたないね、可愛い」
わざとそんな事を述べれば、彼は片手を自らの腰へ持っていった。
その指先が向かう先、見ずとも判る。
「ぷ、はっ……待て、イくな貴様」
ずるる、と抜いて、するる、と抜刀したライドウ。
その切っ先を扉の下から滑り込ませ、個室の外へと突き出した。
「ヒィッ」
と、ぼくの背後の扉の向こう、怯えた悲鳴がした。
涎と体液を舌で拭ったライドウが、ニタリとして浅い息のまま発した。
「他人の行為を伴奏に悦楽に浸っていたのかな?千摺りサマナーさん…ククッ」
気配に気付かぬ程没頭していたのかと錯覚したが…
どうやらライドウは羞恥心があまり無いだけらしい。
「い、いぎぃっ」
「それとも…何か欲しいか?サマナーなら必要と思うが」
もう片方の手で懐を探ったライドウは、光る何かを取り出した。
「くれてやる、入り口に清掃中の札でも掛けておいてくれ給え」
ピン、と扉上の空間を跨がせてそれを放ったライドウ。
同時に刀をずい、と引き戻す。
先端は赤く染まっていた。足先を突いたのだろう。
「へ…上等…じゃあないか」
そんな小さな呟きと同時に駆け出す音。
他者の気配が化粧室から消え、ぼくは改めてライドウを見下ろす。
「あんな輩にダイアモンドかい?」
「フ、また君から巻き上げれば済む」
「残酷だね」
「気付いておきながら名で呼ぶ君がな」
血塗れの刀を片手に、妖しく微笑む君。
さあ、陰徳の再開だ。MAGを君に排泄しなくては、ね。




「傑作だったよ!あの時の御上の顔!」
「ふふ、別に真似しなくとも良いよ夜、可笑しいな」
普段よりも異様なテンションのライドウが、愉しげに語る先日の里帰り話。
魔方陣についての解釈を互いに述べていた筈なのに、何時の間にか馬鹿騒ぎだ。
「その鬱血痕は何だ!?答えよ十四代目!とか云ってさ、煩い煩い」
「だから云ったろうに」
「でね、僕の肌を抉ろうとするものだから、される前に咥えてやった」
「どうなったの?」
「僕に圧し掛かる前に漏らしてるのさ、ハッ、早漏豚め」
「云い過ぎだろう、はは」
「マーラでも見習えと云ってやりたいよ、クククッ」
「云わないのかい?」
「云うより先にね、奴等の悪魔を掠め取り、僕が支配してやりたいのさ」
煙草を噴かして、哂う夜。今宵は未だ宝石を巻き上げられていないぼく。
「吼えて叩かれるより、奴等の巣を、いつの間にやら音も無く…ね」
ふぅ、と吐かれた紫煙が上のランプに昇っていく。
「しかしどうして…召喚皇への道が近そうだよ」
と、いきなり表情を変えたライドウ。
「おやおや、随分と自信があるな」
「アバドンの時も感じたが、僕の敵になる悪魔がいない」
「…」
「全悪魔の使役なぞ、そう大した事も無いのかもねぇ?」
傲慢な笑み。
「なあ夜、次の満月の晩…」
「改まってどうしたルイ?」
「天主教会で遊戯をしよう?」
いよいよ、この時がきたか。
「依頼が無ければね、で、何して遊ぶの?」
「それは秘密さ…ただ、ぼくに勝ったその時には…」
手袋を外したぼくの指に、輝く金色。
「これをやろう、君に」
それを聞いたライドウの眼が、鋭くなった。
口の端を吊り上げて、自身に満ちた表情でこの指輪を見ていた。
そう、これはライドウがぼくに幾度も強請った物。
強い魔力を秘めた悪魔の眼で生成された魔具。
この指輪はどの悪魔だったか…忘れてしまったが、猛き悪魔は金色の眼である。
ライドウが本能で惹かれるのも無理はない。
「くれるのかい?本当に…?」
「ああ」
「毎度の如くバックギャモンで?」
「いいや……」
手袋をはめ直し、真っ直ぐに彼を見つめ、微笑んだ。
「この身で戦おう?ぼくと君…十四代目葛葉ライドウで」
そう発してから、しばしの間。
はっとして煙草の火を灰皿で揉消した君。
その視線はぼくから逸らされているが、愉悦を含んでいる。
きっと、ぼくに完全勝利する光景を描いているのだろうね。
酷く高慢な、捕食者の眼をしているよ、ライドウ?
「では、次の満月に、ね?」
「ああ……教会だな、了解した…ルイ」
席を立つ僕に、着席のまま返事するライドウ。
新世界の扉を開き、ベルの音を聞きながら暗闇を歩く。
(ああ、玩具遊びも、もう終いか)
しかしどうだろうか、実際彼は人間にしておくのが惜しい程の強さ。
此方側に引き込むのも、悪くない、かもしれない…
(魔の軍勢に、人間のサマナーか…ふふ)

それを見たら、貴方は嗤うだろうか、ねえ?ヤハウェ…
妬いた相手と肩を並べるこのぼくを。
そうしたならば、人間に怒るだろうか?それともまたぼくに?

路地、月光に伸びる影に、一瞬六枚の羽が生えた。


汚点(中編)・了
* あとがき*

なんと中編が出来てしまったという…
前編後編のみで構成していたのですが、後編が嫌に長くなりそうで。
そしてトイレでセックスですか、そうですか。
本当に…大丈夫だろうか、此処のライドウ。
まあ、まだ若かったという事で(※人修羅との邂逅はそう遠くありません)
高慢に命令しつつ受け態勢なライドウ。
ライドウの云うがままにしてやりつつ、嘲笑っているルイ。
しかし新世界では愉しげに語らい合う。
得体の知れない互いを嗤う悪友共。
…次回はバイオレンスです、間違いなく。