* あとがき*
いつも以上に淡々とした文になった気がします。大きな揺れや、接触は無いですが…人修羅の感覚の狂いを書ければ、と思いました。それにしても御札…これはまた後々。“加藤”は、帝都物語の加藤からです…安直。
とりあえず、イメージの為にマックも行ってみました。レモン果汁0%に驚愕。“風味”は人間を誤魔化せる。
《PTSD》
心的外傷後ストレス障害。凄く端的に云えばトラウマ、かと思いますが…通常体験の範囲をはるかに超えた出来事で生じる。その再びの苦痛を避ける為に、喜怒哀楽が調整されてしまい、弊害が出る。生理的反応…不眠だとか怒りっぽくなったり、無気力になったり。しかしこの症状に対するカウンセリングが、万人に適切かと云えばそうでもないらしく。難しいですね…なので、浅くしか書けませんでした。
ちなみに、ライドウは複雑性PTSDの方と思われます。
《お祈りするカマキリ》
被虐待児症候群から。虐待を甘んじて受け入れてしまう様になった子供に見られる症状。癒しの手を拒絶して、両手を組み自ら制している形から、こう呼ばれるそうで…
ライドウは、己が祈るカマキリに成りたくなかったから、人修羅にもそうあって欲しいと思って焚き付けている。
《擬態》
狙われない為にする隠蔽擬態。獲物を待ち伏せする為の攻撃擬態がある。
《螳螂》
カマキリ。攻撃擬態をする昆虫。祈るような姿勢の為か「拝み虫」と呼ばれたり…英語でも「prayingmantis」だったりする。praying=祈る。
この昆虫の体腔内には、ハリガネムシが寄生したりする。しかしそのハリガネムシが抜け出た螳螂は、急激に衰弱して死ぬ事が多いらしい……マガタマの様。