* あとがき*
タイトルは態と。責任転嫁の“転嫁”部分を、此処の人修羅らしく“点火”に…
ようやく魔界に行ったので、今後は好きに出来そうです。晴海の天主教会を経由して行く仕組み。人修羅に鍵が与えられたので、ライドウだけでは行けません。この辺りはSS『汚点(後編)』を読んでいるとニタリと出来ます…
人修羅の不安と、責任の所在、を書いたつもり…
新田は基本善人、だからこそ後が痛々しい。
《ティフェレト》
セフィロトの樹においては第6のセフィラ。魔界の中央辺りに位置する、基点となる街。BARも有る。
《ケテル城》
セフィロトの樹においては第1のセフィラ。ルシファーの居城。西洋の城のイメージですが、やや造りは歪…薔薇庭園があり、シャンデリアの大広間があり、酒場もあるし医務室もある。SSで出てきた施設は、長編の此処にも殆ど備わってます。人修羅の部屋はとても豪奢で、ソーマ風呂が完備されている。
《均衡の柱》
ケテル、ティファレト、イェソド、マルクトからなる柱。
《ゴモリー》
ソロモン72柱の魔神の内で、唯一の女性。魔法の鞭を携え、ヒキガエルを従い、ラクダに乗っている。
あの喪服の淑女がゴモリー…らしいですが。とりあえずその形で長編も書いております。人修羅を正直馬鹿にしている。閣下がまあまあお熱なので、従うのみ。ライドウの事はかなり警戒している。
《ベルゼブブ》
蠅様、長編ではアマラ深界以来の登場。人間の形態は何故あんなにメタボリックなのか…いえ、痩せこけてても違和感ですが。
人修羅の事を苗床にしたいと、未だに考えている。ルシファーの配下にならず転生させられる人修羅を幾度か見てきた事もあってか、今回はいつもより進展していて少し愉しいと感じている。
余談で『蠅の王』というとウィリアム・ゴールディングの小説がまず思い浮かぶのです…『十五少年漂流記』よりも好み。
《マホガニー》
センダン科マホガニー属に属する3種の木本の総称。高級木材。現在では条約によって取引が制限されているので木材としては入手困難。作中のは、クイーンアン等…18世紀のイギリスの装飾様式の椅子のイメージ。黒っぽい艶のが好きです。骨董屋で買えたりします。
《金華山織(きんかざんおり)》
金糸・銀糸で模様を織り出した紋ビロード。壁や椅子のファブリックなイメージですが、西陣織袋帯なんかでも有ります。素敵な柄が多く、アールヌーヴォーな雰囲気が漂う感じ。