* あとがき*
書き出しから日をあけてしまったので、いつも以上に纏まりに欠けてます。
「袂雀」は別名「夜雀」。高知県高岡郡での呼び名らしいですが、場所は考えず題材として使いました。
養蚕業に関して少し調べたのですが、なかなか凄い。帰巣本能を殺がれた完全な家畜化を遂げていて、しかも羽化しても飛べない。
「羽化したのか」と、劇中で人修羅に云わせてますが、飛べている訳では無いという暗示です。
ライドウは、使役や婚姻など、契約の形式を取らないと共に居る事に不信を感じる。何をされても親を無償に愛せる者が、理解出来ない(SS「揺籃歌」にもその描写が有りますが…)
多分「私」と過ごした一時は、それなりに愉しかったのでしょう。悪役の必要性を説く夜。
それにしても色々済んでいる後だから、ナチュラルにべたべたくっついてて、書いてて少し恥ずかしいです。