* あとがき*
タイトルは「すいきょう」と読みます。《器》を用意する前に、夜が死んでしまったらどうするのだろう?という疑問から今回の話が浮かんだ。種だけ保存しておけないのか、と一瞬考えたが、そういった事が可能なのか謎(そもそも人間の作るものと同じなのか)また、魂が行方知れずでは意味もない。何処かで野垂れ死なれるのが、矢代にとって一番の恐怖。
しかし夜の云う良い夢≠ニは……バクに誹られた事を根に持っているのか(SS「揺籃歌」)それともこの先も≠ニいった比喩的な言葉だったのか。ともあれ矢代が隣に居ると恐怖感は薄らぐのでしょう、そう考えると徒花ラストの状況もマシに思えてきますね(思えねーよ)
孕むぞ!と一人発奮する矢代のしょーもなギャグのつもりでしたが、眠りにつく前に甘える夜というイチャラブ(※当社比)になりました、帳好きの奇特な皆様に捧げます。
(2020/4/5 親彦)
煙草を買って来させられたヨシツネ「ぅえッ!? 腹上死!?!?!?」